ゴールデンウィーク中に実家の大掃除をしました。実家には誰も住んでいなくいわゆる空き家状態で、建物の状況がどうなっているかとの心配もあり、点検を兼ねての大掃除です。
空き家状態になって管理が不十分だと「固定資産税の住宅地の特例(軽減)」を受けることができなくなります。特例いかんにかかわらず、将来いつかは取り壊すことになるでしょうから、家の中の物は処分しなければなりません。
2日間大掃除の大量のゴミが発生。いつものゴミの日に出すことができるレベルを遥かに超えています。そもそもゴールデンウィーク中に実家に帰って大掃除をしたのでゴミの日まで待つこともできません。
そんな訳でゴミの自己搬入をしました。自分で自治体のゴミ焼却場や埋立処分場にゴミを持ち込んだんです。
思っているよりも簡単で、一気にゴミが片付いて、達成感がありおトクな気になれます。
ゴミの自己搬入とは?
引越しや大掃除等で大量のゴミが発生したとき、ゴミを車に乗せて、ゴミ処理施設に直接自分で持ち込むことです。
小学生の時にゴミ焼却場やリサイクルセンターの社会科見学に行ったことはありませんか?通常はゴミ回収車(パッカー車)やゴミ業者がトラックでゴミを運んでいく施設ですが、そこに個人がゴミを持っていくんです。
そんなことして大丈夫かと心配するかもしれませんが、大丈夫なんです。
ゴミの自己搬入のメリット
自分でゴミを持ち込むこと以下のようなメリットがあります。
- 大量のゴミを一気に処分できる
- ゴミの自己搬入の時間制約が少ない
- ゴミ処理費用が安い
大量のゴミを一気に処分
引越しや大掃除のときに出るゴミの量はとにかく大量です。ゴミ袋2~3個で収まる量ではありません。今回の場合、空き家となっている実家の大掃除なので、数十年間の生活用品や粗大ゴミがとにかくたまっていました。
- 可燃/リサイクルゴミ(衣類/プラスチック/金物):180kg
- 埋立ゴミ(陶器、ビンなど):120kg
総重量は何と300kg!
10kg単位で4回の計量なので最大40kgの誤差がありますが、これだけの量を毎週のゴミ集積所におくことはできません。
でもゴミの自己搬入なら問題ありません。
ゴミの自己搬入の時間制約が少ない
ゴミを捨てるとき通常は曜日や時間、搬出場所が決まっていますが、自己搬入の場合はこの制限がゆるくなります。搬入先の施設があいていれば、自分の都合のよい日、時間にゴミを持っていくことができます。
自治体により違ってきますが、休日でもゴミを持ち込めるようになっています。お正月を除いて毎日ゴミ搬入を受け付けている自治体もあります。
大掃除などは休日に行うことが多いので、ゴミ持ち込みが休日にできるのは大きなメリットだと思います。
※平日のみ、日曜は持ち込み不可、そもそも持ち込みを受付けていないという自治体もあるので注意して下さい。
ゴミ処理費用が安い
街の便利屋さんやゴミ回収業者にゴミを持っていってもらうと結構高額な費用を請求されることがあります。
ゴミ回収業者の料金体系は以下のようになっていることが多いようです。
- 基本料金(5000円前後)+品目(小型家電1台 数千円等)
- 軽トラ1台分で3万~5万円
これに対して自治体のゴミ処理施設に持ち込む場合の料金は以下の通り。自治体により料金は違っています。
- 持ち込み無料!
- 10kgあたり数十円~数百円
札幌市:130~200円/10kg
名古屋市:200円/10kg
大阪府:90円/10kg
福岡市:140円/10kg
業者に比べてかなりお得な料金となっています。自分自身で汗をかいて作業をしなければなりませんがかなり魅力的。
ただ注意点として、最低持込重量100kgなどと設定されている自治体があります。この場合は少量の持ち込みだと損をしてしまします。
私が利用した自治体では、最低持込重量の設定なし、上限もなし、300kgのゴミ持ち込みで5000円程度でした。
ゴミの自己搬入のデメリット
メリットがあればデメリットもある訳で、ゴミの自己搬入も例外ではありません。と言っても解決が難しいものではありません。
- 自治体ルールに沿った分別が必要
- 持ち込み不可の物がある
- ゴミ運搬の車が必要
- 事前予約が必要な時がある
- ゴミ発生場所の証明が必要な時がある
自治体ルールに沿った分別が必要
自己搬入でなくてもゴミの分別は必要なのでわざわざデメリットとしてあげなくてもいいかもしれません。しかし大掃除や引越しで発生した大量のゴミを分別するのは結構大変です。
自分が住んでいる自治体と違った所にある実家の大掃除をした場合、いつもやっているゴミ分別ルールと違っていると思います。
紙ゴミは燃えるゴミとすぐに判断できますが、プラスチックを可燃ゴミとするか不燃(埋立)ゴミとするかは自治体によって変わります。
ビンも中身をきれいに洗って、ラベルを剥がさなければならない所、洗い不要、ラベルはがし不要となっている所、色々です。
このようにゴミ分別のルールをあらかじめ調べておかなければなりません。
持ち込み不可のものがある
これも自治体により違いがあるかもしれませんが、リサイクル家電(テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機)やタイヤ、バッテリーなどは持ち込みが不可となっています。
この場合、これらは家電店や専門業者に出さなければなりません。
ゴミ運搬の車が必要
ゴミを自己搬入するということは、清掃工場やリサイクル工場までゴミを車で運ばなければなりません。ゴミの量(重さ)は、車ごと量ります。
ゴミを載せることができれば自分の車で問題ありません。トラックである必要はありませんが大量のゴミを捨てる場合はちょっと大きめの車を準備したほうが便利です。
そもそも車を持っていない人や自分の車にゴミを載せるのに抵抗を感じる人は、レンタカーをオススメします。
軽トラや業務用のバンをレンタカーで借りると良いでしょう。旅行などで楽しむための車よりも低価格でレンタルできます。
レンタカーの手配は価格の比較ができるレンナビ が便利です。
事前予約が必要な時がある
ゴミの自己搬入をする前に事前予約が必要な自治体があります。これも自治体により様々で事前予約なしにゴミ焼却場や清掃工場、最終埋立処分場に直接行けば良い自治体もあります。
予約手続きはインターネットや電話で行うことができます。事前予約のために役所に出向いて書類を書くようなことはないのでその点はお手軽です。
ゴミ発生場所の証明が必要な時がある
ゴミの自己搬入する時は、ゴミが発生した自治体のゴミ処理施設に持ち込むことが基本となっています。どこで発生したゴミなのか、持ち込む人が誰なのかを証明してくれと要求されてる場合があります。
自分が住んでいる家から発生したゴミであれば、持ち込む人自身の本人確認書類を提示すればOKです。
搬入者本人の住所とゴミ発生の住所が違う自治体の場合、本人確認書類だけでは自己搬入を認めてもらえない可能性があります。
実家が空き家になって誰も住んでない場合だとどうやってゴミ発生場所を証明をすればよいか非常に戸惑ってしまします。
で問い合わせてみました。
「空き家になっていても固定資産税は支払っているはずなので、固定資産税に関する書類を持ってきて下さい。賃貸住宅の場合は、賃貸契約書など。その他水道代のお知らせでも対応可能」
とのことです。
まとめ
大掃除などで大量のごみが出た場合は、ゴミの自己搬入がとても便利です。ところがこのゴミの自己搬入制度は自治体によりルールが違っています。
- ゴミ自己搬入可能な日、時間
- ゴミ分別ルール
- 持ち込み可能なゴミの種類
- 搬入時の料金
- 事前予約の有無
- 本人確認、ゴミ発生場所証明書の有無
これらのルールが違っているのです。ゴミの自己搬入をする場合は、各自治体のホームページを必ず確認して下さい。思い込みのままゴミを持ち込んでも受け取ってもらえないということになりかねません。
しっかり調べて実行すれば、一気にゴミを片付けることができとっても便利でおトクです。